特長・概要
SBパネルとは
「SBパネル工法」は、既設床版を撤去した後、工場製作されたプレキャストパネル(RC構造またはPC構造)を主桁上に設置し、橋軸方向にプレストレスを導入してパネル同士を一体化させた後、主桁と一体とする床版打ち替え工法です。
主な特長
SBパネル工法は以下の特長を有しています。
1パネル架設後、即日交通開放が可能で現況交通への影響を最小限に抑えられます。
2パネルは工場製作のため、品質が安定し耐久性に優れた床版です。
3現場での鉄筋の配筋やコンクリートの打設等が桁端と車線間のみであり、大幅な省力化・急速施工が可能です。
4架設時に高さ調整を行うことができ、地覆、ハンチ、歩道等を床版と一体製作ができます。
5特殊な床版引きはがし装置(ジャッキビーム)を用いることにより、既設床版をブロックのまま撤去することができ、安全で迅速な施工が行えます。
6橋軸方向のプレストレス導入で現場打ちの床版に比べて、耐久性および耐荷力が大きく向上します。
7タイプⅡの二方向のプレストレス床版を用いることで、軽量で、高い耐久性を有する床版となります。
構造、適用条件
構造
- 一方向および二方向のプレキャストパネルは、それぞれ道路橋示方書のRC床版およびPC床版の規定に準拠した構造です。
- パネル架設後に交通開放を行う場合は、当社が開発した板バネにより仮固定します。
- パネルと桁との本締結は、パネルの箱抜き位置に打設したスタッドジベルにより一体化します。
- パネルと桁上フランジ間の隙間には、無収縮モルタル等の注入材を充てんします。
- 車線間継ぎ手は、機械継ぎ手を併用した鉄筋の重ね合わせ継ぎ手を基本構造としています。また、パネル相互の目地には無収縮モルタル等を充てんします。
適用条件
- 本パネルは、直橋および斜角70度以上の斜橋の床版に適用します。
- 鋼合成桁に適用する場合、打替えの各施工段階で、桁の横倒れ座屈等に対する対策が必要です。
試験結果など
各機関で実施された静的載荷試験、輪荷重走行試験で、SBパネルの高い疲労耐久性が確認されています。